RSウイルス感染症

乳児がかかると、ゼイゼイと表現されることが多い咳と鼻汁・鼻閉、発熱がみられる風邪の一種です。

このような症状を細気管支炎と呼びます。

細気管支炎の原因で最も多いのがRSウイルスです。

原因

RSウイルスに感染することで発症します。

2歳までにほぼ全員が感染します。

昔は冬~秋に流行していましたが、現在は主に春~夏にかけて流行しています。

症状

初めは他の風邪と同じように軽い咳と鼻水がみられますが、その後、徐々に鼻水と鼻閉がひどくなり、咳も喘息のようにゼイゼイとしたものに変化していくことがあります。

特に1歳前後までのお子さんや早産のお子さんなどは、症状が強く出やすい傾向があります。

また、中耳炎を合併することもあるので注意が必要です。

軽い症状で経過するお子さんもいますが、呼吸が苦しそうで哺乳量が減少するような場合は、受診することをお勧めします。

治療

RSウイルスに対する特効薬はありません。症状に合わせてお薬を処方します。

また、鼻汁吸引も有効なので、鼻水が多く、鼻閉もみられる時は、積極的に行います。