

百日咳は、百日咳菌に感染することで発症し、特に乳児では特徴的な激しい咳がみられ、また長い間咳が続くことも多く、症状が治まるまでに2-3か月かかります。
原因
百日咳は百日咳菌の感染によって発症します。
症状
発熱はあまり目立たないことが多いです。
初めは普通の風邪のような咳で始まりますが、徐々にひどくなってくると、以下のような音を伴う咳が繰り返しみられるようになります。
あまりにもひどいため、咳発作と表現されます。
咳に刺激されて、嘔吐が伴うことも多いです。
- 短い間隔で連続する咳(コンコン)
- 急に息を吸い込み、その時笛のような音が出る(ヒュー)
乳児の場合は息を吸い込む力自体が弱く、笛のような音が聞こえない場合もあります。
息を止めているような無呼吸発作がみられ、ひどければ呼吸停止も起こりえます。
このように乳児では重症化することがあるので、特に注意が必要です。
治療
百日咳の治療は、マクロライド系の抗菌薬を服用することが一般的です。
早く内服を開始できる方が効果は得られやすく、重症化を抑えられますが、早い時点で診断することは難しいことが多いです。
予防
現在、百日咳に有効な5種混合ワクチンもしくは4種混合ワクチンがあります。
これらのワクチンは定期接種で受けられるワクチンで、効果は4~12年ほど持続します。
感染しないために最も有効な手段なので、乳児から始まる定期予防接種を受けるようにしましょう。